子育て環境の現状と、その支援に向けた懸念と対策


〇 子供を育てる社会を作りましょう!

 高知県はまず他県と比較して共働き世帯が非常に多いという現状があります。 女性の社会進出という意味では全国に先駆けており、少子高齢化が全国より10年進んでいるというのも事実です。しかし一方、生産年齢人口が減少し続ける高知県ではあるのですが、でもこのことは非常に良い傾向だと思われます。
また、女性が社会進出や共働きすることにより、男性の収入が少なくても、世帯収入としては全国平均を上回るという状況になっており、少子高齢化が進む高知県においてはプラス要素だと考えることが出来ます。
 しかし、その一方で第一子出産平均年齢が高くなり続け、平成27年には第一子出産平均年齢が30.7歳となり、30歳を超えてしまいました。第二子、第三子をもうけたけたくても母体年齢が高くなることで、そのことが現実問題として、叶えられなくなるのです。いきおい、少子化や人口減少へとつながっていきます。 こうした第一子出産平均年齢が高くなってきたことは、第二子以降を出産するための大きなリスクとなっております。 一方、人口減少の原因としては様々考えられますが、大きく二つの要因が考えられます。 一つは、未婚率の増加と晩婚化です。
 もう一つは、キャリア形成期と、結婚適齢期という時期の問題です。この結婚適齢期が企業にとって最も大切なキャリア形成の時期に当たるからです。 これらは、どちらも現代社会に於ける働き方による問題です。 仕事が忙しいと、男女の出会いの機会が失われ、未婚率が増加し、晩婚化が進みます。 男女が出会うためには、企業や組織間の交流や連携も必要でしょう。 場合によっては、結婚へ向けての世話役も必要になると思います。
 先ほど述べたように、企業や組織の中で社員が最も成長する時期と結婚適齢期が合致しており、将来のキャリア形成を真面目に考えている人ほど、結婚や出産を躊躇してしまう傾向があります。 これらの問題を解消するためには、企業や組織が積極的に結婚や出産を推奨し、心配すること無く結婚や出産が出来る環境作りをする必要があります。
 また、産休や育休を始め子育てのための手当制度の充実、更には子供の保育園・幼稚園・小学校行事への参加などに理解を示す環境作りも必要です。 このような取り組みを積極的に行っている企業や組織に対しては、顕彰したり、或いは公的な支援や指導等もを行うべきではないでしょうか。 核家族化が進み、晩婚化や第一子出産平均年齢の増嵩がこれ以上進むと、更に少子化が進み、悪循環に陥ってしまいます。 社会が一丸となって、子供を産み育てる環境を作ることは、これからの高知のみならず、日本全体の大きな課題と言えます。
 90万人に近かった高知県の人口は、ついに60万人台になろうとしています。 県内で結婚する人を増やし、第二子、第三子と子供を多く産める環境を整えなければ、高知県の人口は更に減ってしまいます。 まずは、高齢化先進県であり、女性の社会進出先進県である高知県で、ここでも全国に先駆けて成功事例を作ることが、喫緊でかつ重要な課題解決となるのではないでしょうか。
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〇 未婚率を減少し晩婚化を是正しましょう

 第二子以降の出産を促進することも重要なポイントではありますが、でもまずは未婚率を減少させることが重要です。 本県では、これまでも少子化対策や婚活イベント、出会いの場の設定等に取り組んで来ましたが、多少成果があった一方で、根本的な解決にはつながっていないという現状があります。 公的なサポートだけで無く、県民全体を巻き込んだ、「早く結婚しなければ」といった雰囲気作りが重要になります。
 そのためには、企業や組織の協力が必要不可欠であり、自然に男女を活発に交流させるための土壌作りが必要になります。 ただ、単純に男女だけの交流だと、お互いの照れや打算や高望み等が障壁となり、なかなか結婚に結び付きにくいという現状があります。 幸い、高知には「おきゃく文化」があり、男女を問わず、老若男女が自然と交流するためのイベントを容易に開催することが出来ます。
 私は、「おきゃく文化」を活用した、「おきゃく」に参加した人達が世話役や仲介役として、社会全体で「婚活」としての「おきゃく」を盛り上げることを提案します。 既婚者の意見を聞けば、視野が広がり結婚に結び付くケースも増えると思います。
 また、県外の人と一緒に交流し、高知県で結婚して貰えれば、結婚による人口流入にもつながります。 出会い、交流し、多くの人の後押しを受けて結婚出来る雰囲気作りを、高知の文化を活用して自然に結婚へのアクセルにつなげることを提案します。

〇 キャリア形成の保障

 働く女性が出産の際に気になるのは、その後のキャリア形成だと思います。 出産後、安心して仕事に復帰し、子育てをしながらキャリア形成が出来ることが保障出来なければ、心情的に早期に出産するのはなかなか難しいと思います。 それが保障される環境が整えば、安心して早期に出産することが出来、第二子以降の出産にもつながる可能性が高まります。
 また、それが保障出来れば、生産年齢人口が県外へ流出することも減るかも知れません。 そのためには、乳幼児を預かることが出来る保育園を充実させることも必要となります。
 また、育児のために残業を無くすなど、企業や組織の協力や努力も必要となります。 そこで私は、これらを保障する企業や組織には、県から認定証を交付するなど、印象アップや優秀な人材の確保に向けた支援など、企業や組織にとってプラスとなるような事を後押しすることを提案致します。

〇 幼老一体となった地域による子育て

 核家族化が進み、都市化や共働きが増加することにより、近年、子供達は高齢者と接する機会が激減しています。 高知の豊かな文化を子供達に継承や伝承する機会が無くなっているのです。
 また、高齢化により、高知県の近代史を直接知る人が、非常に残念ながら次々と亡くなっており、これらの記憶が記録に残らないまま永久に失われている状況があります。 そのため、幼児・子供と高齢者・大人が一緒に交流できる場を設け、地域の文化・歴史・口伝・記憶を次世代に継承することが喫緊の課題だと思います。
 そこで私は、「幼老一体となった地域による子育て」を提案致します。 具体的には、地域の保育園・幼稚園が介護施設や地域の老人会との交流を促し、地域の子供達と高齢者が交流する機会を設け、それを行政が支援するのです。 そういったことで地域のことを知ることは、地元への愛着へつながり、将来的に人口流出の減少や過疎化の食い止めにもつながります。  世代を越えて地域住民が交流を復活させることは、地域の安全・安心にもつながり、子供達や高齢者の見守りにも非常に役に立つはずです。 その上、お年寄りの生き甲斐対策ともなるのです。お年寄りの幸せは、ゲートボール場を作ることでなく、子や孫達と暮らすことなのです。これ以上のお年寄り幸せ政策はないとも言えます。
 若年者達が、地域の高齢者と交流することで、過去の南海地震の経験を口伝として生の声を聴くことが出来れば、いずれ来る南海トラフ巨大地震に備え、自助・共助の仕組みも自然と出来ると思われます。 地域のことは地域の人達で守り、高齢者達を孤立しないようにし、しかも子供達が安心して伸び伸びと育つ環境を地域で作れば、自ずと人口も増えるはずです。 子供は地域の大切な宝です。また高齢者も、その宝物の先祖なのです。
 高知県の将来のため、地域が一体となって子供達を育てましょう。まず、そのためにも子育てに相応しい、そんな温かく優しい地域づくりの大切さを今、痛感しています。

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