健康長寿県となるために


〇 健康で長生きをしましょう!

 高知県は全国に10年先行して高齢化が進んでいる、高齢化先進県です。 また、単位人口当たりの療養病床数も群を抜いて全国トップであり、多くの高齢者が自宅では無く、療養病床にいます。
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 現在、医療・介護・福祉費は日本の財政を圧迫しており、少子高齢化が進むことで、これから更に医療・介護・福祉費が日本の財政を圧迫することが予想されています。 これを少しでも食い止めるには、高齢者の皆さんに健康でいつまでも健康で長生き(健康長寿=サクセスフル・エイジング)して頂くことが必要不可欠です。

〇 健康長寿のための活動をしましょう!

 健康長寿を実現するためには、若いころから健診や特定健診・特定保健指導や人間ドックを受け、生活習慣病の予防・改善などの、予防医学の推進が必要不可欠です。
 また、高齢者も健診や口腔ケアが重要であり、高知市が平成14年に開発し全国へ広まった「いきいき百歳体操」や、インドが発祥の「笑いヨガ」や、各種「認知症予防」など、様々な体や心を健やかに保つための取り組みが非常に重要です。 日頃から健康で長生きをするための日常活動がとても重要となります。
 そこで私は、せっかく高知が発祥で全国に広まった「いきいき百歳体操」を、高知県が主導して指導資格を設けることを提案致します。 また、「よさこい」のように「いきいき百歳体操」の全国大会を開催することで、健康長寿への機運を高めることも提案致します。
 高知県は若者も高齢者もパワフルであるということを、全国に発信しましょう。

〇 口腔ケアこそ健康の基!

 生涯の健康は、まずは口の健康から始まるのです。ここに私が、主導して平成22年に県条例として作り上げた『歯と口の健康条例』を紹介します。

 < 以下、高知県歯と口の健康づくり条例 >
 人生にとって、健康ほど幸せなことはない。また、心身ともに豊かな人生を送ることは、県民はもとより人類共通の願いとも言える。中でも、その健康を支える基となるのは、いくつになっても元気に口から食物を摂取し続けることではないだろうか。そのためにも、歯と口の健康づくりは、豊かな人生や幸せな人生と切り離すことはできない。
 そこで、これまで国は、80歳になっても自分の歯を20本以上残すという、8020(はちまるにいまる)運動を積極的に推進してきた。また、県も、それに呼応して精力的にそのことに取り組んできた。
 特に本県は、全国に先駆けた超高齢化先進県である。そして、今まさに、県は、日本一の健康長寿県づくりを政策の柱に据えた。そこで、私たちは、この機会をとらえ、高齢者だけに特化することなく、全世代の県民を対象に生活の質を上げるためにも、元気に食べ、明るく話し笑える歯と口の健康づくりを県民運動にしたいと考えた。
 そのことをここに決意し、この条例を制定する。
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〇 高齢者のための社交場(居場所)を作りましょう!

 高齢者でも男性は特に、退職を機に身体機能や認知機能の衰えが目立つようになります。 高度経済成長期を支え、がむしゃらに働いてきた高齢者が、退職を機にやる事見失ってしまうケースが多く見られるのです。 何か社交的な趣味があれば良いのですが、家に引き籠り、一気に身体機能が低下したり、認知機能が低下したりすることが多いのです。 その結果、アルコール依存症になったり、ギャンブル依存症になったり意欲を喪失し、そのうえで寝たきりになるケースがよく見られるのです。
 そこで私は、こうしたことを防ぐために、男女に関係無く、高齢者や地域住民が交流出来る社交場(居場所)を作ることを提案致します。 また、高齢者が持っている膨大な知識や技能を有効に活用し、活躍出来る場所や制度を設けることを提案致します。 高齢者も、社会から必要とされているということ、自分が社会で必要とされていると実感して頂けること、やりがいを感じて頂けること、居場所があると認識して頂くことが、高齢者にとって健康長寿に必ずつながるものと思います。

〇 高齢者の適切な居場所の判断

 高齢者は健康長寿が理想ではありますが、残念ながら、病気になったり入院してしまうこともよくあります。 また、高知県は入院時の在院日数が全国でもトップクラスで、高齢者の多くが長期間病院に滞在しています。 こうした実態を早く返上することも高齢化先進県である高知県に求められている課題だと思います。
 こうしたことを解決するためにも早い段階で高齢者の適切な居場所を見つけ、最終的に自宅に戻ることが理想です。 そのためには、病院における「退院支援計画」の立案を徹底し、退院に向けて多職種が連携し高齢者や高齢者の家族への支援や介入を実施することが重要です。 可能であれば、病気であっても在宅医療・在宅看護・在宅介護が可能になる状況が望ましく、高齢者もそれを望んでいます。
 しかし、在宅医療・看護・介護の場合は、口腔ケアや嚥下障害や排せつ障害などの問題があります。 そこで私は、「医科・歯科連携」をベースに、専門職やメディカルソーシャルワーカーやケアマネージャーなどが「多職種連携」することで、介護者や家族の負担を軽減させる取り組みを提案致します。 具体的には、そういったことを専門とするプロフェッショナルを育成することも提案致します。
 高齢者とご家族が心配なく安心して自宅で過ごせることが、高齢者とご家族の幸せな暮らしにつながり、医療・介護・福祉費の圧縮にもつながるのです。

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